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私はなぜ、原発支持に転向したのか!

シニアの海外ステイ2 より【転載】

私はなぜ、原発支持に転向したのか!
<< 作成日時 : 2014/01/07 06:23 >>

今日は記事翻訳はお休み。原発の話である。

映画を見なくなって久しいので、ロバート・ストーンは知らなかった。『パンドラの約束』は日本で封切りだそうだ。ぜひ安部首相に見てもらいたいものだ。
14・9・26P 
私はなぜ、原発支持に転向したのか
―自らの目で確かめ、自らの意志で決断せよ―
映画監督:ロバート・ストーン
1958年イギリス生まれ。87年初の監督作品『ラジオ・ビキニ』でアカデミー賞
長編記録映画賞にノミネート。その後もアメリカ史、マスメディア、環境問題などの
テーマを独自の視点で鋭く切り取る作品を意欲的に製作。原子力反対派として知られて
きたが、2009年公開の『アースデイズ』の製作過程で考えを改め、13年公開の最
新作『パンドラの約束』で原子力の可能性を描いた。

本当の危機はどこにあるのか
 原子爆弾や福島の原発事故によって、原子力の安全神話は完全に崩壊してしまいました。
 しかし、もしもその観念が誤ったものであるとしたらどうでしょうか?実はその原子力こそが、地球を恐ろしい気候変動から守り、途上国に住む何十億人もの人々を貧困から救う現実的な手段であるとしたら、あなたはその話を受け入れることができますか?

 2013年に公開された私の監督作品『パンドラの約束』は、不玖島の立ち入り禁止地域や、スリーマイル島、チェルノブイリでの撮影や、原発支持へと“転換”した有力な環境保護運動家達へのインタビューを通じて、化石燃料に代わる唯一のエネルギー源が原子力であることを描いた映画です。
 私は核兵器にはいまでも反対です。しかし、かって反対していた原子力発電を現在は支持しています。私は他の多くの環境保護運動家と同様に、原子力を核兵器と混同して危険なものと見なしていたのです。そして真の危険は、化石燃料から排出される炭酸ガスと、それによってもたらせる気候変動にこそあると言う認識が不十分だったのです。

 大気中の炭酸ガス濃度は確実に上昇し、又世界のエネルギー需要は凄まじい勢いで拡大し続けています。にも拘らず、環境保護運動化が最善と主張する再生可能エネルギーでは、未だに化石燃料に代替できるだけのエネルギーを確保できません。
 地球の未来を考える上で、原子力発電の可能性にもう一度光を当てなければならない。その強い問題意識が、私を『パンドラの約束』の製作へと突き動かしたのでした。

冷静に振り返るべき事実

 ピンチはチャンスといいます。福島の事故は、決しておきてはならないものでした。しかし私は、日本が必ずやこのピンチを、未来を開くチャンスへと転換できると信じています。

 その際、冷静に振り返っておくべき事実があります。
 福島の原発事故は、1960年代に製造された非常に古いタイプの原子炉が、不幸にも専念に一度の大津波に遭ったことで発生しました。そして津波の被害を受けていない他の原発は、いずれもあの巨大地震にびくともせず耐えぬいたということです。またWHO(世界保健機構)によると、福島原発で働いている人も含め、原発事故が直接の原因となって亡くなったり、病気になった人はいないとの報告もあります。

 日本はこうした事実に目をつぶり、化石燃料に逆戻りするべきでしょうか。
 想像してみてください。模試の本が原発を全く使わずに、化石燃料に依存し続けていたとしたら、いったいどれほどの炭酸ガスや水銀が排出され、それによってどのくらいの人命が失われ、また病人が発生したでしょうか。
 日本には素晴らしい技術力と、何十年にも及ぶ原子炉の運用実績があります。福島の教訓を踏まえて、世界一安全な原子炉を開発し、運用することは十分可能であり、原発技術で世界をリードすべき立場にあると私は思います。化石燃料と言う過去に目を向けるのではなく、現実的な選択肢として原子力発電に目を向けるべきではないでしょうか。

 さもなければ、後の世代は今のような豊かな生活を教授することはできなくなり、海外から高額な電力を購入することを余儀なくされるでしょう。

再生可能エネルギーへの代替は可能か

 多くの環境保護運動家達は、手段と目的をはき違えています。彼らの一番の優先事項は、原子力発電所を停止させることになっており、差し迫った気候変動の問題に処する方法について考えが十分及んでいないのです。

 彼らが最善の手段として掲げる再生可能エネルギーの有効性については、ドイツを見れば明らかです。
 周知のとおり、ドイツは国策によって20年前から再生可能エネルギーの導入を進めてきました。しかし現在、太陽光で賄われているエネルギーは全体の5%、風力は7%に過ぎません。にも拘らず、太陽光発電だけでもこれまで1,300億ユーロもの投資が行われてきました。これを本当に成功と呼べるでしょうか。

 彼らが再生可能エネルギーを導入したのは、危険な火力発電を停止するためではなく、原子炉を停止するためでした。順番が逆なのです。そのため、ドイツはヨーロッパで未だに石炭による火力発電を継続している唯一の国であり、それによって有害な炭酸ガスの排出量も増加しているのです。

 ならば一夜でもよいから東京スカイツリーに上り、東京の街を眺めてください。あの夥しい数の電気を発電するには、どれほどの風力や太陽光が必要でしょうか。しかも電力が必要なのは東京だけではないのです。

 再生可能エネルギーは幾種類もの発電方法を組み合わせる必要がある上に、供給力が不十分であるため、並行して化石燃料に依存し続けなければなりません。設備も老朽化するため定期的に新しくするための投資も必要であり、決してタダで無尽蔵のエネルギーを確保できるわけではないのです。

原発のリスクをどう考えるか

 では、原発で指摘されるリスクについてはどうでしょうか。
 現在、世界では440基もの原子炉が稼動していますが、原発の50年の歴史の中で発声した深刻な事故は、スリーマイル島、チェルノブイリ、福島の僅か三件のみです。

 国際連合やWHOの調査によれば、原発事故によりがんを発祥して亡くなった人は60名であったといいます。そして、その人々は全てチェルノブイリの時の被害者でした。

 その一方、同じくWHOの調査によれば、化石燃料による大気汚染で命を落とした人は、毎年300万人に上るそうです。累計ではなく毎年です。リスクにおいて、とても比較にならないほど大きな差です。

 しかも世界では、一体型高速炉(IFR)、小型モジュラー炉(SMR)、ナトリウム冷却高速炉(SFR)等々、卓越した安全技術を備えた次世代型の原子炉が次々と開発されています。(ブロガー注:以前取り上げた4S原子炉もこれに含まれる)

 もう一つ、廃棄物の問題についてはどうでしょうか。発電によって膨大に発生する危険な廃棄物はどうするのか。私はこの問題に関して、映画の政策を通じて驚くべき情報を得ました。

 ご存知のように、フランスは国の電力の80%を原発で賄っています。そして発声した廃棄物は、1メートル四方で長さ10mほどの燃料棒となり、バスケットコートくらいの広さの廃棄物貯蔵所に収められています。

 私はそこの管理者に、パリ市全体で30年発電して発生する廃棄物は、この燃料棒で何本くらいになるかと尋ねてみました。すると彼は、4本だと言うのです。過去30年に化石燃料によって汚染された大気と比較して考えれば、問題外のレベルではないでしょうか。

 さらに次世代の原発では、全ての廃棄物を燃料としてリサイクルすることができます。今排出される廃棄物を次世代の資源として再利用できる新しい原発が、すでに商用段階に入っているのです。

日本人よもっと議論せよ

 『パンドラの約束』の製作中、私は福島の避難指示区域を訪れた。自分自身の目で、そこで何が起きたのかを確認しようと考えたからです。
 足を踏み入れた時には、自身の残した傷跡に思わず冷静さを失いそうになりました。実際には、放射線レベルの最も高いところまで行っても、身体に何の以上もきたさなかったにも拘らず、私は動揺してしまったのです。

 私たち人間は、とても感情的な生き物です。一度核の恐怖に心を覆われた人にとっては、いくら科学的データを示されても冷静に受け止めることはできないのです。

 実際に現地に赴き、そのことを身をもって体験したことによって、私はよりよい映画を製作することができたと思っています。同時に、マスコミやインターネットを通じて発信される信頼性の低い情報によって多くの人々が恐怖心を植えつけられ、健康への影響を恐れて生活しておられる実情に、強い憤りを覚えました。

 映画に出演していただいたスチュアート・ブランド氏は、環境保護運動のパイオニアであり、アメリカで走らない人がいないくらいの伝説的な人物です。

 彼は2003年、政府による「気候変動に関する研究会」に請われて参加し、核廃棄物貯蔵所などで新エネルギーの冠する真剣な検討を行ううち、、原子力のこそが地球温暖化の解決手段であることを確信したのでした。
 絶大な影響力を持つ環境保護運動家の彼が、原発支持に“転向”したことは、人々に大きなインパクトをもたらしました。私が『パンドラの約束』の製作を決意したのも、彼の存在があったからに他なりません。
 私は、福島の原発事故の後に彼にインタビューをしました。彼の考えが変わっている可能性もあると考えたからです。しかし彼は、原発がいまのところ最も安全で安価なエネルギーであるという首長をまったく変えていませんでした。徹底した検証に基づく彼のゆるぎない信念は、私がこの映画製作で最も印象を受けたことの一つです。

 私は日本の方々に対して意見する立場にはありません。しかし日本こそが原発問題の中心にあり、どの国よりも真剣に議論を重ねるべき立場にあることは事実です。皆さんがどのような立場を取るのか、どのような未来を子供達に残すのか、私の映画を一つの材料にしていただき、もっと活発に議論を重ねていただきたいと思っています。
 日本の未来は皆さんが選択しなければなりません。しかしその決断を下す際に、不確かな情報やプロパガンダに流されるのではなく、自らの眼で事実を確かめ、自らの意志で決断を下していただくことを願ってやみません。

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2011・2012この凄まじい年を生きている。幻想の世界が終り2013より今現在考えの及ばない 世界に入ると云われている。*私達の力がどれ程強いか、自己主権を持った者であり自由であるそれが現実です。意識が自由になって初めてそれが外に現れると。本当の自分を思い出す時が来た(ジョージ・カヴァシラス)