田中龍作ジャーナル より【転載】
12・7文7
2016年4月26日
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安保法制違憲訴訟の提訴のため東京地裁に入る原告団。=26日、霞が関 撮影:筆者

 「私は銃後の守りなんて絶対しません!」
 きっぱりとした口調で宣言したのは、原告の一人「ママの会」の辻仁美さんだ。それを聞いた隣の男性記者が意外そうに首をひねった。
 辻さんには19歳になる息子がいる。「戦争の最前線には若者が必要です・・・子ども達を戦争にやるために生み育ててはいません」。母親は息子を兵隊に取られる不安をあらわにした。
 「ぜひマスコミの皆さんにもこの問題をきちんと報道してもらいたい。皆さんにも小さいお子さんがいらっしゃると思う。裁判をずっと見て報道して頂きたい」。
 3月29日、施行された安保法制は集団的自衛権の行使を禁じた憲法第9条に違反するとして、自衛隊の海外派遣の差し止めなどを求める集団訴訟が始まった。
 きょうの東京地裁を皮切りに全国15の地裁で違憲訴訟が起こされる。
 冒頭の発言は提訴後の記者会見で出たものだ。
 原告代理人の弁護士らも口々にマスコミの姿勢に言及した。
 「メディアにとってもそうだが、中立・公正は隠れ蓑の役割を果たすイデオロギーだ。あいまいな判決を出す事は許されない」。堀野紀弁護士は怒りを込めるように話した。
 杉浦ひとみ弁護士は「マスコミが権力に抑制され、本当のことを伝えていない。多くの市民に伝えるため、裁判所の良心に訴えたい」などと語った。
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「秘密保護法・違憲訴訟」の傍聴を呼び掛けるビラを配る原告団。=26日、東京高裁前 撮影:筆者=

 安保法制がコインの表とするなら、特定秘密保護法は裏だ。
 特定秘密保護法は憲法で定めた「国民の知る権利」に違反するとして、フリージャーナリストたちが国を相手どって訴えた訴訟の控訴審判決がきょう、東京高裁であった。原告の訴えは棄却された。
 判決後の報告集会でもマスコミ批判が飛び出した。
 控訴審判決は「取材・報道は社会通念上是認されるものは正当な行為であるとされてきた。特定秘密保護法の施行後もこの状況に変わりはない」としている。
 笑止だ。フリージャーナリストの林克明氏は判決を次のように批判する ―
 「NHK、TBS、テレビ朝日に対する圧力が(官邸や自民党から)あった。大した報道もしていないのに、 あの程度の圧力で、逮捕されたわけでもないのに抵抗できなかった事実がある」
 「巨大な権力である報道機関が(お上に対して)抵抗できない。フリーランスや一般の人々はもっと不利になるだろう」と。
 判決言い渡し後、弁護士会館で報告集会が開かれたが、マスコミの姿は見当たらなかった。
 「特定秘密保護法は違憲だ」と言ってマスコミが立ち上がらないのは、この国を支配する政府や経団連のお仲間だからだろうか。
    ~終わり~

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2016年1月1日 新年を迎え、日本に生まれた幸せをかみしめ、日本人で有る事の誇りを持ち、 生きる喜びを持ち続けたいと願いました。
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2011・2012この凄まじい年を生きている。幻想の世界が終り2013より今現在考えの及ばない 世界に入ると云われている。*私達の力がどれ程強いか、自己主権を持った者であり自由であるそれが現実です。意識が自由になって初めてそれが外に現れると。本当の自分を思い出す時が来た(ジョージ・カヴァシラス)